この映画はいわゆる「戦争映画」ではなかったです。
映画を観終わった後にニヤついてしまいました。
「置きに行ってないなー!」と。
というのも、最初から戦場に観客を放り出し、更に陸、海、空の3つの戦場の時間軸のズレを用意して、バラバラに話を進めていきます。
友情や恋人がどうだとか、戦争反対だとか、そういうセリフは登場人物に言わせず、極力排除し、映像で魅せにきてます。
空や海の色、遠い空を飛ぶ戦闘機の小ささや、空から見た船や人の小ささ。
戦闘機が飛ぶ音や銃撃の音etc...
一見単調に見える空の闘いも、上から見た時の船や海の光の反射の仕方が変わる所までバッチシ長く映していて、とにかく徹底した魅せ方をしています。
これだけ大々的な興行映画で、こういう映画をこのタイミングで世に出すノーランやプロデューサーは、「勝負してるなー」と嬉しくなりました。