このレビューはネタバレを含みます
落下する軍用機から見る、空や海や街はとても綺麗だった
民間船舶にて、「あの青年は大丈夫か?」と空軍の男が船長の息子に3度目の質問を投げかけた時、息子がしばしの沈黙を挟んだ後、「はい」と答えたシーン。
友の死を目の当たりにしたばかりにも関わらず、彼はぐっと何かを飲み込んでそう答えた。
久しぶりに映画を見て涙が出た。
空や海や街の美しさはもちろん、この映画で私は、人間の気高さや美しさを見た。普段は気づかないものなので、新鮮だった。
皮肉なことに、戦争の悲惨さと比例して美しさは際立っていた。戦争によって裸にされたこの世界は悲しいくらいに美しかった。破壊するにはこの世は惜しい。心の底から人類の平和を願う。