わだげんた

ダンケルクのわだげんたのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
3.9
音を肌で感じた!
映像の美しさに目を見張り、臨場感に感嘆し、CG無しの映像に驚愕すべし!

ノーラン監督のフィルム撮影へのこだわり。しかもIMAXフィルムを使っての撮影に応えるべく、IMAX劇場へ。残念なのはフィルム上映できるIMAX劇場って日本に無いんだって(>_<) フルIMAX劇場も大阪に一館あるのみとか。いつか行ってみたいなぁ。

ノーラン作品、インセプションなんかは一度では全く理解できず、何回か観なおしてようやく概要が掴めた感じ。ダークナイトも初見では面白さがわからず。再見して、面白さに驚いた!
インターステラーはそれよりはわかりやすく、宇宙をどっぷり体感。。。で、今回は。。。

わかりやすい!
凄いシンプル!

ダンケルクって海辺の町に逃げ込んだ英仏軍を、ヒトラー率いるドイツ軍の攻撃から逃がす!

視点は三つ。英軍の兵士視点。兵を助けに向かう屋形船みたいな船の人たちの視点。そして、空、空軍のパイロット視点。

これだけ把握しておけば後は美しく、作り込まれた映像にどっぷり浸かるだけ!

ただし!
劇中でも表記されるけど、時間軸が違う。浜辺(一週間)海(一日)空(一時間)。
この辺は再見の時に確認したい。この時系列、長さが全然違うのに、映画の中では全く違和感がない見事さ!

オープニング。戦場と化した街を逃げる兵士たち。このシーンの映像が凄く鮮やか! びっくりした!

この映画どんだけお金掛かってるんだ! と、思いきや、このクラスの作品としては低予算作品なんだとか。そうなのか。

戦争映画なんだけど、攻撃がない。攻撃されるだけ。
戦争映画なんだけど、あまり人が死なない。とにかく逃げる。
戦争映画なんだけど、変な上下関係がない。みんなで協力してミッションを遂行する。

そして、戦争映画だから、女子は出てこない。清いほど出てこない。

人の動きがシンプルに描かれる。それが時限爆弾みたいなBGMと相まって、全編ものすごい緊張感!

この作品はできるだけデカいスクリーンで、できたらIMAXで!

ダンケルクの海岸の美しさを観るだけでも、映画料金分の価値はありますよ!

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2020年8月1日
2回目 池袋グランドシネマサンシャインにてIMAX鑑賞
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