臨場感のある戦闘シーン。耳をつんざくような爆音に不協和音のようなハンス・ジマーのサウンド。
どうやって撮ったんだろ?本当にあの場に居合わせてしまったような右も左も分からない感覚。
これだけで元は取れたし、また観たい。
ただ余りにも物語性や人物の内面を掘り下げる事のない作りは評価が分かれるとこだ。
解りづらい。ドイツもこいつもどんな奴か分からん。感動しない。燃えない。ダンケルクに批判的なコメントは全てノーランが狙ったとこだろう。
まぁ内面描写に関しては一応、遺体の近くでは排便は出来へんとかあるし、人間の弱さと強さも描き、甘くないラストも含めドラマ性が無いわけではない。
色んな種類の戦争映画が、本作のようなドライな、戦争映画というよりサスペンスのような映画があってもいいと個人的には思うのであった。