じゃがいも

ダンケルクのじゃがいものレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
4.7
大好きなノーランが今回も物凄いことをやってくれた。特にIMAXだと段違いに良い。戦地を体験する映画だから、やはりドでかい画面と迫力のある音が大切。映画館で観れてよかった。紙がパラッと鳴る小さな音だけで泣かされる。テレビ視聴だとこうはならない。

自分はドハマリだったものの、分かりにくい、時間軸をいじったのが活きていない部分があるなどの意見は分かるところもある。でも、人物の背景が不明とか音楽がうるさいといった感想には納得するけど、賛同はしない。ダンケルクはアンチ背景、アンチ共感、アンチ物語を狙って作られたもので、ノーランが届けたいのは感情移入やメッセージではなく体験であり、映画だと思う。
画面に広がる海には詩情がある(ノーランの映画のなかでも随一では?)。音楽は映画と一体になって冷や汗をかかせる。それを受け取る事ができればラッキーだし、合わなければnot for meで終わるべき映画なのかもしれない。