おどろきの白鳥

ダンケルクのおどろきの白鳥のレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
4.0
主人公に感情移入して、ストーリー展開を楽しむような映画ではありません。
むしろ「体験アトラクション型」の作品です。
こんな心臓に悪いアトラクションはなかなかないですが。

主人公が三人いるとも言えて、それぞれの立場で、戦争で敗走中の状態から生き残って脱出するためにあがきまくります。

三者それぞれの視点で進むために、時系列が前後し、ちゃんと頭を使わないとどのシーンがどのシーンと連動しているかに困惑する可能性はあるものの。
わかると「ああっ!」と感心もします。

また、IMAXで観ないと、画面の迫力が足りないはず。

結構低予算で制作され、かつ、CG使わないことにこだわったのがあまり活きずにショボく見えることが、普通の劇場だとバレると思う。
海岸には逃げる英兵が40万人じゃなく、数千人しかいないように見えちゃうのが、なんとも残念。
33万人救ったはずの民間船も、十数隻しかいなくて、せいぜい4~5百人しか救えなかったんじゃ?
って思うかもしれない。

私はIMAXで観た、戦闘機の空中戦だけで満足しました。
スピットファイアがかっこいい、これに尽きます