JTKの映画メモ

ダンケルクのJTKの映画メモのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
3.0
良くも悪くも中途半端。まず最大の違和感は兵隊が沢山載ってる駆逐艦にモロ爆弾が落ちるのに血も出なければ肉片も飛ばない。実際にあった戦争を映画化したものならばすべからく反戦映画であるべきだ、というか反戦映画となるもの、という思い込みがあるので、エンタメにすべく悲惨でグロな描写を抑制したようなシーンの連続に最後まで違和感を拭えず全くのれなんだ。後半も感動しろーとばかりの音楽が背景に流れるのだがピクリともせず。最後の少年の「思いやり」なんかは感動的なエピソードなんだろうが点で映画は観れないから。
たとえば「戦場のメリークリスマス」なんかは実話じゃないにせよ戦争さえなければ愛し愛される男たち(BL)の悲恋物語として立派な反戦映画だったと思う。
この監督はSFだけ作っててほしいとさえ思った。他の作品は大好きなので。