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ダンケルクのnonのレビュー・感想・評価

ダンケルク(2017年製作の映画)
4.0
《2020年レビュー》
8月5日
丸の内ピカデリーDolby+TOHO新宿IMAX

現在だからこそ気付けることがたくさんあったり、感じ方が変わったりと面白かった。個人的にはドルビーの方が好み。音響はもちろん、色彩が鮮明に感じた。

今回はマイケル・ケインの声も把握できたし、キリアンがボートの人だという事に気付いたし、ジャクロ氏も新鮮な目で見れたし、若手無名の俳優さんたちも確認できた。そして、大佐役が「エージェント・カーター」で気になっていたジェームズ・ダーシーだと気づいたのが一番の収穫だった☺️

《2017年レビュー》
9月12日
シネマツー

戦争映画にして、戦わないと評判(空軍の攻撃はあったけれど)で、確かに撤退・救出を描いているので、攻める場面はほぼない。
時系列の分かりづらさは多少あるものの、最後には繋がる。セリフがとても少なくて、だからこそ、セリフ以外の表現が生きる。表情、音、音楽、映像。今作で、撤退という決断をした英国の民主主義について少しだが理解できた。 そういう意味では現代に可能性をもたらす作品だと思う。

トミーとギブソン、ビーターとジョージの両者の友情も見どころ。同世代であろう若者がこの時代をどう生きたか、真の友情とは何か、境遇は違えども強い絆で結ばれていたのがとても印象的だった。そして、ピーターの父、マーク・ライランス演じる民間船でダンケルクへ救援に向かうドーソン氏が、「戦争を始めたのは自分たちの世代だ。若者を巻き込んでしまった責任は自分たちにある。」というようなセリフを言う場面があって、これにも胸を打たれた。ラスト、トム・ハーディ演じる空軍パイロットが敵機を撃ち落とし不時着して敵兵に捕まってしまう場面と、そのおかげで無事に母国へ帰ることが出来た兵士たち、故人となった友人の夢を叶えた青年の姿を重ねてみせる描写がたまらなく切なかった。
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