ふらっとあーす

ダンケルクのふらっとあーすのネタバレレビュー・内容・結末

ダンケルク(2017年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

Netflixで視聴。
他の方のレビューを観ていると、映画館で観ればよかったと、とても後悔しています。
この映画の特徴を言い表すならば、「俯瞰からみた戦場の様子を鑑賞者に体験させる映画」だと思います。
キャラのバックストーリーは薄く、フルメタル・ジャケットやハクソー・リッジようにキャラクターが戦場に出ていくまでを映すようなことはしていません。キャラクターとシーンがどんどん移り変わっていき、それら全てはダンケルクで起きている戦争に繋がっていきます。
残念だったことは、時系列が進んだり戻ったりとバラバラで、今何が起こっているのかを知覚するのに時間がかかり、せっかくのリアルさを失っているように感じました。
また、キャラクター、時系列をばらばらにして描いたのであれば、最後に中々合わなかった歯車がかみ合った時のような感覚を味わいたかったのですが、それはありませんでした。そもそも、時系列をバラバラする必要性はあまり感じられませんでした。
インターステラーの時は、見事な伏線の回収の仕方が神がかっていたので、今回は期待しすぎたのかもしれません。ただ、映画の随所に他の戦争映画との差別化を悩み抜いたノーラン監督の痕を感じることができました。
戦争の悲惨さという意味では、非常に伝わった作品でありますが、まだ私には評価の難しい作品です。数年後また、見返してみようと思います。