グリーンツー

復讐したいのグリーンツーのネタバレレビュー・内容・結末

復讐したい(2016年製作の映画)
3.5

このレビューはネタバレを含みます

舞台挨拶にイケメン俳優の5人組が来ていた。で、観客は女性ばかり。はっきり言って場違いな雰囲気だったけど、作品自体は半端なく面白かった。

「復讐」を通じて、正義とは何なのかを問いかける作品。今までも同じようなメッセージを持った作品は沢山あった。でも、この作品ほど説得力を持った作品は、なかなか見当たらなかったと思う。

最終的なメッセージは勿論、「復讐は社会的に許されてはいけない」なんだけど、それまでの過程にセンスを感じた。

法律や裁判をどう工夫しても、被害者や遺族の傷が完全に癒えることはない。だからと言って、今の日本の法律や裁判に問題がないというわけではない。去年のベストセラー「絶歌」に対する反応を見てると、そのことを痛感させられる。

「復讐法」は絶対に「あってはならない」というのはみんな分かっている。しかし同時に、「あってほしい」とも思っている。その違い、差が今の日本の問題点だということを見事に描いた作品だと思う。