このレビューはネタバレを含みます
仇討ちの話だから、ほぼ予想通りの展開。だけどラストは意外な形。
それは自分がこの作品のメッセージを間違えていたからだと思う。
この作品の本当のメッセージ、それは「水清ければ魚棲まず」、「過ぎたるは及ばざるがごとし」。何事も「やり過ぎ」は良くない。
このメッセージを主人公だけでなく國村隼演じる商人を通しても伝えることで、より説得力を強くしている。
タイトルの「碁盤斬り」からして、作品のメッセージをしっかり表現出来ていたと思う。とにかく巧い作品。
あと余談だけど、主人公がいつも「黒石」で囲碁を打っていたのが気になった。「コミ」というルールがないあの時代。黒石、即ち先手を取れば実力が同じなら主人公が勝つのは当然だよねと思う。