しいなどどめ

映画 聲の形のしいなどどめのレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
4.2
近所の耳鼻科の待合室に置いてあったんですよ、漫画が。名前呼ばれてるのに気付かないほど熱中して読んでました。読み終わらなかったけど。

インクルージョンやらノーマライゼーション云々とか障がい者差別をなくそう的な道徳感という描き方ではなく、青春モノだったのがとても好感がもてた。
物語の主軸にある若者たちは、いじめたりいじめられたりはあっても、それぞれ根底には「どうすればよかったのか」という問いがあって、それぞれに抱えているんだけも、そのある意味ピュアな苦しさ重さと対比して、小学校の担任の黒さとか、親たちの必死さが「大人」として浮き彫りになっていた。道徳で学ぶことよりうんとリアル。

本当のところは、こんなものだろう。
相手は変えられないんだけど、自分が変われば周りも変わる、つまり、見方が変わる。
そんなメッセージが最後のシーンから伝わってきた気がした。