次々と頬を伝う涙を止められませんでした。
これは障害の話ではなく、他者とのコミュニケーションが上手くとれない少年少女たちの物語だったんですね。
聞こえない硝子と、周りの声を聞かなくなってしまった将也。
植野さんも悪い子じゃない。ヘタクソだけどちゃんとぶつかってくる。逆に逃げてしまう佐原さんの気持ちも分かる。
一番タチ悪いのは川井さんか。いるいる、ああいう子w女子ならどこかしら思い当たる人物がいるのではないだろうか。
近付いては傷付き、距離を置き、また傷付き…どの子の気持ちになっても(川井さんの気持ちにだけはなれなかったけど)胸が痛くて、どうしたら伝わるのかモヤモヤしました。
そんな中、永束くんは救いでした。
彼は大切な1人に出会って、過去よりも今、目の前にいるその人を大切に思う事ができる。
あと、妹のゆずるちゃん。
彼女も、ちゃんと自分の目で見たものを信じる事ができる。
周りの情報に惑わされる事が多い中、2人がとても真っ直ぐに見えました。
牛尾くんの音楽も良かった。
特にピアノの音は、弾むように、包むように、気持ちよく物語に溶け込んでいました。
劇場は能天気な中高生で賑やか超満員だったので、もっとガラガラになった頃、また観たいですw