ロム

映画 聲の形のロムのレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
3.7
人は成長する。幼い頃の自分がいかに未熟で残酷であったか、時間とともに様々な経験を積み、気付かされる。しかしその罪は消せないし、この作品のように謝罪することもそう簡単には出来ない。
過去の自分の罪と向き合う、辛く過酷な道のりをおぼつかないなりにしっかりとした足取りで歩く主人公に、いつのまにか深く感情移入して見ていた。
最後の場面、溢れ出して止まらない涙は、彼の背負って来た重荷が彼から流れ落ちて行くように思えて、よく頑張ったなと労いの言葉をかけてあげたくなった。
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