のび

映画 聲の形ののびのレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
3.2
難聴の女の子とその家族や友人、周りの人々との話。
主に障害といじめ、2つのテーマをはらんでる。

どのキャラクターも多面性を持ち、とても人間的に描かれていたのが良かった。だからこそかなり胸糞悪い仕上がりになってる


良いところは、
いじめの発生や体質を丁寧に、色んなキャラの立場から多面的に描いたところ
ご都合主義でなくリアリティがあるアニメだと思った
小学生時代の胸糞悪さは嫌いだけど、意図的に見せつけてるわけだから演出がうまいってことだろうね〜
あと、この映画は何が正解とか無いと思う。色んな人が色んな見方でみて、考えを巡らせることができるとこも良い。


好きじゃないところは、
難聴の少女をクラスに突っ込んだ親の責任感のなさと教師の能力のなさが非常に腹立たしいところ
小学生だったら自分と違う特徴を持つ人を好奇の目で見てしまうこともあるし、またその真逆も良くあること。何かのきっかけで被害者と加害者が逆転することも少なくない。
それを踏まえた上で通常学級で生活を決めたのなら理解できる。だけど、教師は難聴の子がいるのに教科書を読むだけの授業だったり、手話を教える理由をしっかりクラスに伝えられなかったり、配慮が全く足りない。親も親で何もしない。
大人も人間だから間違いはあるけど、主人公が辛い目にあう原因はこのふざけた環境が大きいと思う。

それから、いじめ加害者のボスだった子は結局最後まで変わらなかったし、メガネの偽善者は最後までウザかった

全体的に、かなり考えられたストーリーが良いし、お気楽アニメになってないのが良かったけど、自分はそこまで好きになれなかったのでこの点数。
何回か観て、もっとよく考えたいな〜
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