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映画 聲の形のRIOのレビュー・感想・評価

映画 聲の形(2016年製作の映画)
4.0
思いやりと理解の不足により、イジメへと発展し、どんどんエスカレートしていき、ある日、いじめていた主犯である主人公にターゲットが入れ替わり、少しづつ自分がやってきたことの愚かさと重大さに気づいていく…

人は人によって繋がり合い、人によって引き裂かれていく。
そして、イジメは人をも変えてしまう。

そんな人間関係の残酷さを、信憑性溢れる声優の素晴らしい演技とともに、リアルに描いていました。
イジメをしてしまった過去をどう背負って、どう向き合っていくべきなのかという深いメッセージが込められてます。

人間不信に陥ったことで、周りとの視線を遮断し、孤独を味わってきた主人公。
耳が聞こえず、うまく気持ちを伝えれないことが原因で、自信を無くしてしまった西宮。
2人の葛藤だったり、心境の繊細な変化だったり、
心が張り裂けてしまうほど痛々しい心理描写に、胸をえぐられるかのような感覚に陥ってしまいました。

ここまで素晴らしくも深いアニメーション映画を観たのは久しぶりです。
君の名は。と公開日時が被ってしまったのが最大の不運。
正直、君の名は。より好きです。


ストーリー  ★★★★☆
キャラクター ★★★★☆
演技     ★★★★★
映像     ★★★★★
演出     ★★★★☆
音楽     ★★★★☆
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