ウィッチのLauraのレビュー・感想・評価

17世紀に新大陸に入植したピルグリム・ファーザーズのある一家が、信仰の違いによって集落から追放され、森に棲む魔女への恐怖に狂わされてゆく。鬱蒼とした森や炉に照らされた家の中の様子は美しく、魔女の集会の情景はゴヤの絵画を思わせるものがあり、画づくりに対する繊細な感覚が伝わってくる。それに対して、魔女というテーマからこちらが期待するような徐々に事件の核心へ迫ってゆくスリリングな感じがあまりなく、何となくラストへ至る脚本の弱さが残念。それにしても古イギリス英語？のクセの強さよ。