身代わりマリー

ウィッチの身代わりマリーのネタバレレビュー・内容・結末

ウィッチ(2015年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

17世紀を舞台にある敬虔なキリスト教徒の家族の崩壊をオカルトホラー的に描いた作品。しかし決してファンタジーではなく現実的に感じる。
人間の心の弱さや些細な嘘、嫉妬、迷信、疑心暗鬼、コミュニケーションの非対称性などから"魔女"が生まれたのがよくわかる。
信頼できない語り手によるミステリー作品としての側面もあり、様々な解釈が可能だと思うが中々救われないストーリーになってしまう気がする。
美術や衣装が素晴らしく、自然の描写や蝋燭の炎による薄暗い屋内の撮り方などが秀逸で終始不穏な雰囲気が漂っていて美しい。
ウサギとヤギはこの上なく不気味に撮っている反面、アーニャテイラージョイはバッチリ可愛く撮れててすごい。
身代わりマリー

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