全編においてB級汁出しまくりの超お間抜け作品で爆笑できる内容。
つっ込んだら負けって所はアサイラム作品と同じだろう。
TVMの低予算でどうにかカッコをつけようと四苦八苦している監督の姿がうかがえ楽しめる。
そして今作最大の見所が完全なミスキャストであるウィリアム・フォーサイス。
「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」に出た経歴もある良い役者なのだが、アクション主体の恋人を守るヒーローとしては、でっぷり出た腹と走ると揺れる胸が完全なギャグ。
キメ顔ショットもラブシーンも下手なコメディより笑えてすごい。
マッド・サイエンティストのジェフリー・コムズはほとんど「田代まさし」で容姿だけでも笑える。彼も多数の作品に出ている名バイプレイヤーなのだが、今作では確信犯的にオーバーアクトで大根演技をしている。
B級感を盛り上げていると言うことを考えれば、やはり名バイプレイヤーなのだろう。
B級ファンにはなかなかの掘り出し物で、楽しみ方が分かっていればテンションをあげられる作品。
愛情を持っての低得点とさせていただく。