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ウィンター・オン・ファイヤー ウクライナ、自由への闘いのkurageのレビュー・感想・評価

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文脈としてロシアのウクライナ侵攻の背景が伝わってくる。
以前、クロアチアに行った時に、数年前、広場で遊んでいたら突然爆弾が飛んで来てそれからそこは戦場になったと言われ、ゾッとした記憶があるが、ウクライナサイドはまさに今回そのような状態だったのだろう。
コロナ前にサンクトペテルブルクに行くべく歴史や地理などを調べていたが、平和ボケしている自分には想像もつかないほどの民族の争いの歴史があり、今があるのだとその時にしっかり認識した次第。複雑な世のバランスを取るのは難しい。
それにしても、ベルクトたちは人間の「個」が消えて任務を遂行するだけのコマに見えてしまう。コマは誰彼構わずに殴る。叩きのめす。隣人を思う気持ちは、使命感にかられている間はきっと忘れている。現在のウクライナの状況ではベルクトたちも一般市民と手を携えているはず。この戦いはほんの数年前のことである。争わずして、犠牲を出さずしては手に入れられなかった自由。やるせない。
ロシアに亡命した、ヤヌコーヴィチは、今どうしてる?
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