プリズム

ぼくは明日、昨日のきみとデートするのプリズムのネタバレレビュー・内容・結末

4.3

このレビューはネタバレを含みます

再鑑賞。

原作も読んでいたが、なんで原作を捨ててしまったのかと思うくらい泣ける映画でした。

多分、1回観るだけでは、作品の本当の素晴らしさに気づきにくいかと思われます。2回観ることで、登場人物の微妙な動作や表情が、とても切なくなってきます。

というのも、時間逆行型のラブ・ストーリーだからです。同じ方向に時間が流れてくれれば、上手くいくはずだった恋が、時間逆行がおこっているせいで、2人の距離が近づいたと思ったら、遠のいていきます。

印象深いシーンは、たくさんありますが、あえてどれか1つ挙げるとするならば、作品冒頭の20歳の高寿と20歳の愛美が、初めて出会うシーンでしょう。

初めてこの映画を観た時は、なんで、愛美が、泣いているんだろうぐらいにしか思っていませんでしたが、まさか泣いてる理由が、20歳の高寿と、もうこの時間が終わると、二度と会うことができないからだとは、想像もつきませんでした。

20歳の高寿との出会いの日が、20歳の愛美のお別れの日になるなんて、切なすぎます。

三木孝浩監督作品は、他にも鑑賞しているものがありますが、この作品が1番と言っていいぐらい好きです。
プリズム

プリズム