Kuuta

ウィリーが凱旋するときのKuutaのレビュー・感想・評価

ウィリーが凱旋するとき(1950年製作の映画)
4.3
街の英雄として徴兵されたのに地元の基地に配属され、実家や近所での肩身が狭くなっていく前半。堰を切ったように話が転がる後半。前半も後半も、同じ状況の反復→説明の省略による外しギャグとスピードアップを繰り返しており、主人公のやっていることは冒頭の歌やダンスと大差ないのだが、前半ではバカにされ、後半では英雄になる、という皮肉(ルビッチっぽい)。移動と落下、物のぶん投げ、酒を燃料に主人公が右往左往し、昇格ではなく本当の上昇で映画を締める。「運動を窓から記録する人」というフォードお馴染みの構図。面白かった!86点。
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