古典ホラーを現代に蘇らせたジェームズ・ワン、アッパレじゃ!!
高校の修学旅行の夜に友達とおどおどしながら観た前作『死霊館』。一人じゃなくてもしっかり怖かった思い出があり、まさに「現代版『エクソシスト』」の印象を持ったのを覚えています。あれから月日が経ち、心の準備が出来たのでようやく今作『エンフィールド事件』に触れられました。勿論一人鑑賞。
結論、怖い!だけれども、怖さと同等にエンタメ性強い面白さが今作にはありました。ホラー映画で興奮のあまり、鳥肌が立ったのは初めてです。
今回は悪魔、心霊現象、少女に霊が憑くといった実家のような安心感のあるホラー。そしてどんどん怖がらせてくるシークエンス。案の定「音」で驚かせてくるシーンもありますが、それ以上に映像自体が怖い。美しい映像ではあるものの、もはや感謝したくなる怖さです。
そして登場人物がほとんど優しい人達というホラー映画にしては有り得ない設定がより本作を「愛情」に包まれた優しい映画であることを示唆しています。
ホラー映画で怖気づき、興奮し、感動する。唯一無二の映画体験でした。