TakeshiHiraide

侠骨一代のTakeshiHiraideのレビュー・感想・評価

侠骨一代(1967年製作の映画)
4.5
亡き母親に似る女郎、お藤(藤純子だからまんまじゃないか)との出会いが除隊して土建屋に入った健さんを更に前向きにする。しかし折角もらった大仕事を快く思わぬ天津敏と名和宏率いる敵の組が邪魔をする、最後にとった健さんの行動は如何に…

と言う容易に想像がつく内容だが、マキノ雅弘作品の中でも屈指の出来と思える。ヤクザ役ではない健さんが全うに働こうとする様は日本任侠伝シリーズと似ているが、それ以上に藤純子とのやり取りが素晴らしい。藤純子も演技以上に儚く、美しい女郎役を演じこなしているし、母親の影を追う健さんも演技とは思えない様子だ。
乞食役で遠藤辰雄と山本麟一が出ており、この辺りのコミカルさも序盤の楽しみ。
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