あみだくじ

バース・オブ・ネイションのあみだくじのレビュー・感想・評価

バース・オブ・ネイション(2016年製作の映画)
3.8
 黒人の奴隷制度を描いている。救いのない作品だと思う。作品中の黒人に対する酷い仕打ちは見ていて目を逸らしたいくらい。主人公はそんな中で、文字も読め、聖書を理解できる説教師。白人の農場主の奥さんから習うが、農場主は主人公を農場で働かせる。これはもしかしたら、将来こうなる事をわかっていたのかもしれない。と思った。出る杭は打たれる。今でもあるから、当時は命に関わる事になると。違うかもしれないけどね。
 この作品を見て、白人は自分達は良識のある素晴らしい民族である、と思っていて黒人は何の知識もなく、野蛮なく生き物みたいな事言ってるけど、はて?そうなのか?良識のある人達が、同じ人間にあんな酷い事できるのか?自分の子供の前でも?挙句には多くの黒人をリンチにかけ、殺したり、皮を剥ぎ脂も取るのか?いやいや、野蛮なのはそちらでしょう?違うと思うのなら、なぜいまだに差別があるのだろうか?有色人種と白人は何が違うのか?ちゃんと答えてほしい。と思った。
 わずか二日間で終わった黒人の反乱。確かにそれがきっかけとなって、南北戦争になったのかもしれない。だけどもあまりにも犠牲が大きかった。これだけの犠牲を払っても解決しなかった世界がおかしいのに。
 いや、マジで人間て残酷。自分達が正義と思ってる人間は、無敵だわ。何しても正義なんだもん。
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