のしお

シング・ストリート 未来へのうたののしおのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

ジョン・カーニーの作品はこれが初めて。
噂に聞いていた通り、楽曲がすごいよかった。
ライブの時のような高揚感を感じながら鑑賞。
鑑賞後は速攻サントラを購入しました。
部屋で聴いてもスバラシイ。

映画作品としては、ちょっと物足りない・残念に思う部分も多々あり。
登場人物や描く要素はもう少し削いでもよかったんじゃないかなぁ。特にあの不良?とか。
描きたいことは明確だったように思うので、残念。

ラストの、悪天候の海原を2人ボートで進むシーンは、希望とその先の苦悩を描いているようで結構好き。映像は安っぽいけど…
(「ロンドン行ってもすぐ戻ってくることになるんだろう」って思ってしまうのは自分が夢のない大人になってしまったせい…)
でも2人より、兄ブレンダンのその先の方が気になる。
監督の兄、ジム・カーニーにかなりダブらせているようだから、なんだかとても切ない…

余韻にひたりながら、サントラを聴くことにします。



追記
大事なことを書きそびれた。
ラストシーンで船に乗る前に、兄ブレンダンが弟コナーに「歌詞を書いたからいつかお前が曲を書いてくれ」って渡して、
海原を行くラストにその曲と思われる"go now"が流れる。このシーンがすごく胸熱だった。
ロンドンへ渡った直後、夢破れたかどうかは真かじゃないけど、兄との約束は果たしたのだろうと。。。
泣ける。。。

やっぱりこの映画は、兄弟ものとして観るのが正解な気がしてきた。
のしお

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