シノ

シング・ストリート 未来へのうたのシノのレビュー・感想・評価

4.8
めちゃくちゃよかった〜!久々にサントラが欲しいと強く思う映画。同監督作品「はじまりのうた」はまだ観てないんですが是非早く観よう…!
コナーが観るアーティストに次々影響されてファッションを変えていくのが若くて単純で可愛いな〜(CUREの時が好きです)

あまりにトントン拍子にメンバーが見つかったり(そしてその内の一人が楽器を沢山持ってたり)、良い曲がバンバン書けたり、普段ならもっと産みの苦しみや葛藤を欲するところですがコナーの学生生活や家庭が閉塞感でいっぱいだったので(他のメンバーもつまはじきものであるので)(サブキャラも味があって良かったけど書ききれない、ストーリー上端折るのは仕方ないけども少しクローズアップしてくれ!)バンドくらいは喧嘩もなく曲もぜんぶ良くてうまく行っててくれて救われました。

親の不仲に加え尊敬してる兄に自分の知らない所の闘いを八つ当たり(というのは酷か)をされて可哀想で、せめてバンドやってる時くらいは!だったので曲作りの平和さやくすぐったさがほんと泣けました。14歳の書く歌詞かよ、お国柄かな〜。
二曲目夜中に二人でセッションが全員でのセッションに流れるように切り替わった時涙目になり、プロムイメージの体育館MV脳内バージョンで完全に決壊。最高。とにかく全ての曲が良すぎる…。

ラストシーンは兄の叫びも踏まえ本当に本当に良い終わり方、辿り着けるかはわからないけど悲壮感が入り込む隙のない青くて強くて切ないめっちゃ「映画!」な終わり方でした。良かった〜。
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