えちぜん

シング・ストリート 未来へのうたのえちぜんのレビュー・感想・評価

4.5
やはり期待を裏切らないジョン・カーニー‼︎

ポスターのデザイン・タイトルロゴからして、すでにビミョーさ漂うポップ感が、世代を一回りしてかえって新鮮‼︎(笑)ラフィーナちゃんの初登場シーンの、これもまた80年代メイク&ファッションもたまらなく素敵‼︎(≧∀≦)

前作はニューヨークでの明るい世界観から、「シング・ストリート」では「once」寄りのジメっぽいアイルランドの雰囲気に立ち返り、ちょうど中間な雰囲気。これは、北陸民として親近感が(笑)(^-^)

中学生の頃にバンド始める子ってみんなそうなんだけど、最初はモノマネから入って、ビジュアルも垢抜けなくて、そのあたりの再現具合もむしろ微笑ましい(^ω^)。PV撮影のB級感も然りで、自分も学生時代に自主映画に携わったけど、普段観ているドラマや映画の映像がいかに高度なレベルであるかを痛感させられたわけで、ほんとにあんな学芸会レベルの仕上がりになるのよね(笑)。カーニー監督はその辺り、自分も通過してきた人間としてよくわかってるんやろね〜。大人になって、エラーだらけの少年野球を微笑ましく、そして期待を込めて応援する感じだ。

とはいえ、彼らはグングンと洗練されていくわけで、ていうか演出上、最初はワザとダサくしてるんだろうけど、とにかく楽曲のよさはもはやいわずもがなのワクワクし放題!カッコいい!本作に出演した俳優たちは、みんなこの先ブレイクするとおもいますよ♫(*'▽'*)

1つ、あくまで個人的願望としては、コナー君のラフィーナちゃんへの想いは、最後まで憧れ・片思いという、遠い存在で描いてほしかったかな。そうなるとラフィーナちゃんの出番は少なくなるだろうけどさ、2人が仲良くなるのは、「やっぱりバンドマンはモテるのかよっ」っていうひがみがどうしても横切ってさ…(笑)。文化系青春を辿った者としては、手の届かない存在で苦〜い青春ストーリーのほうがキュンキュンするのであった( ̄∇ ̄)
えちぜん

えちぜん