かずま

シング・ストリート 未来へのうたのかずまのレビュー・感想・評価

4.4
圧倒的音楽性。
ジョンカーニーとかいうサントラ購入率オバケにまたヤラレタ。

物語の舞台は不況にあえぐアイルランド🇮🇪
その煽りを受けた父の失業が、主人公コナーの家庭に負の音を撒き散らす。
そんな家庭事情の中でコナーの転校が決まると、そこはもう窮屈の果て。

そんな彼の心の拠り所は兄貴とのMV鑑賞。音楽が隠れ蓑の様な存在。

でもこの映画は青春映画でありラブストーリー。
モデルの女の子に一目惚れした後のコナーは、冴えない少年から一変。恋する乙女はホニャララとか言うけど、恋する少年の青春劇も爽やかでまっすぐで....
少年の何もかもが音楽に昇華されていく。
乾いたオジサンの心に何かアツいものが注がれます(22歳)

コナーだけじゃなくて。
闇を抱えたラフィーナも、バンド仲間達も、アル中の親を持つ喧嘩小僧も、そして弟に想いを託す兄貴も。
どんよりした社会の中で、ダサくても自我を表現する、「未来」を選択する若者達の姿を最高の音楽と共に見せつけられたらもう何も言うことはない!

最後にAdam Levineが歌う「Go Now」
送り出した兄貴、突き進む弟。
映画史上に残る最高の名シーンです🎬
かずま

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