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シング・ストリート 未来へのうたのtmのレビュー・感想・評価

3.7
「ONCE ダブリンの街角で」「はじまりのうた」のジョン・カーニー監督。どちらも鑑賞済みで、この2つの映画のレビュー見ていただいたらわかるのですが、あまりわたしは好みではない監督さんです。というのも、ダブリンの鬱々とした曇り空のような空気感が苦手。あと、わたしは音楽というものにそこまで肩入れをしておらず(特にバンド系)、常にBGMのような位置を占めているものが音楽なので、音楽すげえ!とも毎回ならないんですよね。でも、毎回大絶賛されているので鑑賞してしまいます。

今作は3つ目のカーニー監督の作品。個人的にはこれが1番好みでした!もう一回観直したいと思うほどではありませんでしたが、爽やかなラストが心地よかったです。これはわたしが他の2作を観た時より大人になったからなのかもしれませんが。

正直最初は、やっぱり鬱々としてるなぁ〜と思って苦手意識を持っていました。仲の悪い両親にガラの悪い周りの生徒に自我の強すぎる校長。

でも、主人公が一目惚れの女の子を振り向かせるために大胆すぎる行動に出たところは監督の遊び心を感じました。
そして兄貴のキャラがだいすき。あんなお兄さん素敵だな、と思います。

ヒロインの魅力があるのかないのか正直わからなかったです。(美人ではあります)
すごい大胆でチャーミングかと思えば、あっさりだめ男に操られ、そこで諦めてしまう。まあ、普通の女の子ではあるのですが、最初のミステリアスな感じはどこへ??

曲は素敵でした。どの曲もセンスが良くて、心地よい歌声も素敵でした。

ラストも打ち冒険が続く雰囲気がまだ暗い映画の雰囲気を明るくしてくれるような、爽やかな終わりです。
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