主にお母さんの気持ちになって心配しながら観ていたのだけれど、少年、ペニー、バンドマンABCDといろんな立場の人たちの気持ちにちょっとずつなってしまう。みんなこれからもなんとかかんとか生きていくし幸せな瞬間もあるだろうけど、どうしても失っていってしまうことがある。その予感で全身ひりひりしてしまった。生きるとはなぜこのようにタフな営みのでしょうね。
ペニーをメーテルに例える見方もあるようなのだけど、自分の年になると少年より痛々しかった。ノリが良くてきれいで自信がないことの不幸。『クリーム』の編集長みたいにダサくしぶとく誠実に生きていきたいものです。
スティルウォーターのそれらしい70年代っぽさ、でもアルバムを出してもせいぜい3枚だろうなという凡庸さが絶妙だった。