アドベンチャーアクション「スコーピオン・キング」シリーズ第4弾です。とうとうシリーズ数で本家を追い抜いちゃいました。
相棒のドレーゼンに裏切られ、魔術師でもあった”最強の王”の無敵のパワーが宿ると言われる壺をノルヴァニア王国に持ち去られたマサイアス。友好関係にあるザクール王の命で和平の使者として王国に向うが、ノルヴァニア王暗殺の汚名を着せられ、ドレーゼンと王国の兵に追われることに。牢屋で出会ったミステリアスな女性とその父と共に、強大な力を持つ秘宝を探すことになるが…というストーリーになっています。
前作でまた王になったはずのマサイアスですが、何故か今作では相棒とまた流浪の戦士になっています。なぜそうなったのかの説明もないので、話の繋がりのない独立した作品みたいになってますが、マサイアス役のヴィクター・ウェブスターは続投してるんですよね。
壺の中にあった黄金の鍵に記された碑文を解き、様々な障害を乗り越えながら最強の力を秘めた王冠を探すというベタな秘宝アドベンチャーなんですが、とにかく最初からテンポよく剣戟やド突き合いアクションが繰り広げられます。マイケル・ビーン演じる王様はラスボス格かと思われたらあっという間に暗殺されて、その場で濡れ衣着せられたマサイアスは大立ち回りしてその場を脱出して、そのまま宝探しへ突入とダレ場なくポンポン進んでいきます。
また、全体的にコミカルな雰囲気になってますね。冒頭の宝物庫に目指してる時に壁から次々にトラップが飛び出してくるのをダンス踊りながら避けるシーン面白かったですね。後、バリー・ボストウィック演じる魔術を信じず科学を信じるヒロインの発明家の変人パパも面白いキャラでした。
男子禁制の女だけの女神像祀る地下洞窟や小人たちの村、火を噴くドラゴンなど次々色々イベントが起きるのも飽きずに見れますね。小人の村で放たれるクモ達はCG雑だけど気持ち悪かったな。マサイアスの悲鳴で一斉に引き返したのはサソリパワーかな?
ヒロインも口悪くて強かででも結構戦えて良いですね。キャットファイトシーンは対戦相手もかなり強くて中々見応えありました。追い込まれるけど火事場のバカ力的に覚醒して猛攻繰り出していく所も良いですね。
ウィル・ケンプが演じた悪役ドレーゼンは前作に敵キャラと同じく小物感漂いまくる敵キャラで、超パワー手に入れれる装備身に着けてマサイアスボコボコにしたと思ったら、同じ装備付けたマサイアスにすぐビタンビタンと叩き付けられまくってボコボコにされる所小物感溢れまくってて好きです(笑)
ルドガー・ハウアーがザクール王役で最初とエンドロールに登場します。
ただ、アクションのスケール感はないですし、前述したようにCGもチープで雑になって来て低予算感は隠しきれなくなってますね。
それまで魔術のように見えて科学を用いた仕掛けがあるモノだったけど、最後の最後の王冠は本当の魔術が出てきましたね。あの本物の魔術を隠すために魔術に見える仕掛けをいっぱい作ったのかな。ドレーゼンの末路もスカッとしました。
スケールダウンと低予算感はありますが、コミカルさを散りばめながら最初から最後までテンポよくダレる事無く進んでいくので結構楽しめました。