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夜よりも深い闇のENDOのレビュー・感想・評価

夜よりも深い闇(1946年製作の映画)
4.0
どう見ても切れ者の鬼刑事とは思われない口笛を吹き上機嫌の主人公。滑らかに陽光のパリから田舎町マルゴへと導かれる地獄のバカンス。中年の危機+アムネジア。前半の甘過ぎる展開に眠くなりつつ水面が闇に沈む橋の場面で緊張が高まる。終始型通りの人物達の中で自分を追い詰める名刑事。正直どうでもいい展開が続くが終盤の5分の速さだけは評価できる。静かな銃撃とガラスに空く小さな弾痕。火搔き棒で破壊されるもう1人の人格。窓枠から侵入するカメラ。揺らぐ水面の反射がアンリの顔を覆う時。
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