ソー・ダーク・ザ・ナイト(原題)の作品情報・感想・評価

「ソー・ダーク・ザ・ナイト(原題)」に投稿された感想・評価

傑作!
パリの敏腕刑事が、田舎に休養に行く→旅館の娘と恋におち、その若いライバル登場 の前半。「あぁ、ルイスのメロドラマなのかぁ」とか思いながら見ていた。事実、メロドラマとしても美しく、よくできていた。
すると突然、娘とライバルがぶち殺される→刑事が「これは殺人だ!」と涙も見せずにツカツカ歩き出し捜査開始。先ほどまでのテンションブツ切れ。いきなりサイコサスペンス化する。狂ってる。

効率的な語りを追求しすぎて、逆に違和感が凄い。旅館の亭主が、刑事と娘の恋愛を語るシーン。背景に窓。窓の外に遠景で刑事と娘。その二人が近づくと、カットがいきなり変わり、窓の外の二人のクローズアップになる。そんな詰め込まなくてもよくね?っていう。
一つの場で語りたいことを強引に二つ詰め込むやりかたが凄い。効率的すぎる。

クライマックスのシーンも超凄すぎる。サイコ人間が撃たれて目の前がぼやけると、そこに幻覚が映るのだが、その幻覚の表現方法が凄くて、窓にこの映画自身の某シーンが上映されるかのようにぼやけて映るのである。映画の中でまたこの映画が上映されているのである。

あと、後半の刑事の顔にあたる2種類の照明も凄いです。ぶち切れてます。
あと、冒頭の刑事の登場シーンで、最初は顔を映さず執拗に靴を写すのだが、これは後半で起こる事件を暗示する演出。上手くて怖い。