松長もんど

不滅の女の松長もんどのレビュー・感想・評価

不滅の女(1963年製作の映画)
4.5
迷いこんだトルコ、イスタンブール。
不確かな時間と不確かな女。
連続する映像、断片的記憶映像が繋がって行く。
こんなにも不確かな物語だと言うのに、なんと心地良いのだ。

監督は、先日鑑賞した『ヨーロッパ横断特急 (1966)』のアラン・ロブ=グリエ。彼が脚本を手掛けた『去年マリエンバートで (1961)』とも似ているが、本作の方がまだ分かりやすい方ではある(と思う)。計算し尽くされた画は『東京物語 (1953)』の如く非常に美しい。

すっからかんの頭の中を満たしてくれる名作。