09/24,AmazonPrimeにて視聴、字幕版。
90分たっぷり、おれ何観てんだろうなという時間を過ごすことになる。
環境破壊の才能たるやずば抜けてるのが人類ですが、海洋破壊ももちろん凄まじく、自分たちの快のために魚たちを追いやり、自分たちの法に適う環境に整えてからそこを埋立地にしてなお悪辣なことにはそこに大規模な水族館(※博物館的なそれではなくテーマパーク的なそれ)を立ち上げようとする社会の上澄みの人たちと、それに立ち向かうことにした人魚の話。
素材自体は面白くて、人魚という題材から人間に対する復讐者としての人魚をしつつ人魚姫のオマージュというわけでもあんまりないけれど恋愛も取り入れつつとやってて、もっとそのへんの殺伐したところに注力したらめちゃくちゃ面白くなったのではないかなと思うけれど(そしてそれをちょっと期待してもいたのだけれど)、蓋を開ければ本作、最初に書いたように、ひたすら、何観てんだろうなと脳みそが溶けてくるものになっている。シナリオははっきり言って雑の一言に尽きる。分かりやすさはあると思うが、せいぜい、褒めるポイントどこにあるかと言ったらあえてそれが言える程度。
また、コメディーではあるのだけれど中国のそれということなのかノリはかなり独特で、笑わせるつもりなのは分かるけど微塵ともクスリともしないものだった。笑いに昇華することに対して即物的すぎて、コメディーというものをどのように捉えているのかと甚だ疑問を抱く。
なんというか良くも悪くも中国的なお話にまとまってるとは思う。