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アウトブレイクのzackeyのレビュー・感想・評価

アウトブレイク(1995年製作の映画)
3.5
多くの批判レビューにあるように、ご都合主義が過ぎる側面は重々理解できるけど、それでもコロナ禍を経験したあとに観ると面白い。安っぽい感想だけど、やはりウイルスへの恐怖をよりリアルに感じられる。

パンデミック系として中途半端だというレビューも散見されるが、約30年前の作品にも関わらず、未知のウイルスに対する極限の対応を細かくところまで描けているし、むしろ昔の作品だからこそ描けた緊迫感もあると思う。

これが科学が発展した現代の作品であれば、登場人物たちが理性的に動かなければ、パンデミックに対する知識を得た私たちとしては違和感を覚えてしまうかもしれないが、当然にこの作品は大昔に作られたものだと分かって観ているはずなので、ご都合主義や中途半端というレビューは的外れな気もする。

強いて言えば、節々に入るアクション演出は冷めるから個人的には嫌いだが、ダレさせないという意味では、ギリギリ許容できるライン。コメディリリーフはさりげなく、緊張感を切らさないレベルでちょうどいい。とくにキューバ・グッディング・Jrが演じる相棒役は、ベタな役回りでステレオタイプ的だけど、やっぱり好き。
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