千里

聖の青春の千里のレビュー・感想・評価

聖の青春(2016年製作の映画)
3.5
2016年に評判の良かった邦画の一つ。現在恐らく最も有名であろう将棋棋士である羽生善治と同年代に出てきた現代でもトップレベルの棋士たち羽生世代の一人であり実際に居た将棋棋士村山聖の将棋に賭けた人生を描く実話作品。

今作は何といってもこの役のために20キロ太って挑んだ主演の松山ケンイチの役作り、そして負けず嫌いで将棋に命を賭けてる人間って正にこんな感じなんだろうなと思わされる凄まじい演技も素晴らしかった。作品全体の雰囲気作りにしても、棋士の世界ってかなり独特のものなのだけどその辺りの雰囲気をしっかり上手く作っていて文句なし。ただ、場面転換に関して。実際の村山聖さんの闘病生活期間などの情報と照らし合わせないとちょっと勘違いしそうな描写になってたりする部分もあって分かりにくかったかなと。

”体が弱くて長く生きられない、でもそのおかげで将棋に出会えて、ライバルと対局が出来る。何故将棋を選んだのか?負けたくないから。”

命を賭けて何かに打ち込むってこういうことなんだ。
千里

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