ひでG

愛の監獄のひでGのレビュー・感想・評価

愛の監獄(2015年製作の映画)
3.5
正直ちょっとドキドキ、別のめあて?でレンタルしたんだけど、予想以上に味わいの深い作品でした。

そりゃ、どううしようもない不倫ですよね、

さすがに、この関係は誰が見てもあかんやろ、って思いますよ。

だって、女囚人と刑務所長の恋。
日本だったら2人だけで会ったり、話したりすること自体ありえない。

刑務所が自由で、こーゆ刑務所もあるのかよ!前提として、ややリアリティに欠けるところがある。→実話ベースらしいけど

でも、そのような関係性の困難さ【観客からも】を補う良さが本作にはある。

まず、一つ目は、なんと言っても、囚人アンナを演じるアデル・エクザルコプロスの何とも言えぬ妖艶さ、魔性さ、
決して美人、秀でた外見ではないけれど、
男【おじさん】を惹きつけてやまない魅力が溢れ出ている!
別の囚人が、「あの娘は生まれつきの娼婦よ!」の言葉がリアルに届いてくる。

二つ目は、恋に堕ちる二人の弱さを、客観的に描いているところ。
これを美談にして描くこともできただろうがそうはしなかったことが良かった。

特に所長はまだ恋に堕ちる前の娘の学校の面接のシーン。感情が抑制できずに担任に怒鳴り散らす。
「あ、この人はコンプレックスだらけで、感情を抑えられない人なんだな」て、
現に所長の溺れ具合がひどいこと、「そこで携帯は!そこで呼び出したら、いくら何でも(・・;)」

3つ目の好ポイント。
それは二人が初めて外で会い、結ばれた後の態度。
所長の浅はかさと、アンナとの歳の差、つまり、囚人とはいえ、この先の人生も長いんだってあたりの急に冷めた感じがよく表れていた。

ラストを観客に委ねたことも含めて、2人の行動は抑えが効いてないけど、映画としては抑制の効いた味わいがありました。

って、月曜の朝から書く映画じゃなかったね(・・;)

夜更かしの癖がついて、朝が辛い〜通勤車内で、不倫映画のレビューを書くオヤジ、

皆さん、今週も頑張りましょ!😊
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