tomoe

パターソンのtomoeのレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
3.7
アメリカの小さな街パターソンでバスの運転手をするパターソン。彼は朝、妻におはようのキスをし仕事の休憩中に詩をノートに綴る。仕事終わりは犬の散歩がてらバーで一杯。同じような毎日を過ごす中にも少しずつ日常を彩る出来事は起こり、、彼のそんな変哲もなさそうな一週間を描く。

ゆるりと進んでいく感じはとても好きなんだけど、音楽がなんだか不吉で何か起こるんじゃないかとハラハラしながら観てた。パターソンは良くも悪くも感情の沸点が高くて、感情の起伏が全然ない。でも内に秘めているものは絶対あるんだよな〜。
大きなことは何も起こらず本当に日常にありふれていそうな出来事ばかりなんだけど、後から振り返ってみるとターニングポイントとなりそうな出来事が散りばめられていて、表面的に出来事を捉えるんじゃなくて、もっと別の角度から切り込むとモノの見え方が変わってきそう。
パターソンはほんと優しくて深くてそして熱い人なんだろうと思った。
tomoe

tomoe