Pen太

パターソンのPen太のレビュー・感想・評価

パターソン(2016年製作の映画)
3.7
詩を書くバス運転手パターソンと、
アーティスティックな妻ローラと、
飼い犬のマーヴィン。

パターソンの何気ない表情や、視線の先にいる双子たち。聞こえてくる乗客の会話。ランチを食べながら、少しずつ書き足される詩。行きつけのバーではビールを一杯。
変わらないようで、同じ一日を繰り返すことのない日常。

途中まで、パターソンは妻を本当に心から愛しているのか疑いの目で見ていた。
彼女の自由奔放さに振り回されているような気がしたからだ。不満を口にしないけれど、納得もしていないパターソンの表情よ。
それでも「愛の詩」には彼の本心が綴られていた。
この日常は、彼の選んだ愛なのだと。

それに気付かされたとき、
大切な人をそっと抱きしめたくなった。
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