一人旅

ハウス・バウンドの一人旅のレビュー・感想・評価

ハウス・バウンド(2014年製作の映画)
5.0
ジェラルド・ジョンストン監督作。

『ミーガン』(2023)でハリウッドデビューを飾って注目を浴びた新鋭ジェラルド・ジョンストンが2014年に母国ニュージーランドで手掛けた長編監督デビュー作で、とある一軒家で巻き起こる恐怖の真相を描いたスリラー映画です。

ATM強盗に失敗して裁判所から母親の実家での軟禁生活を命じられた不良娘のヒロイン:カイリーが、実家で頻発する不可解な事象に不安を募らせていく中、やがて実家には以前の住人だった少女が何者かによって惨殺された過去があることを知る…というスリラー映画で、自分が犯した罪が原因で実家に拘束されたヒロインが体験する未曾有の恐怖と実家に隠された衝撃の真実をコメディとホラーの絶妙な融合で魅せていきます。

観客の先読みを許さない二転三転の捻りの利いた展開と衝撃怒涛の決着がエンタメ性抜群の“お化け屋敷スリラー”となっていて、劇中散りばめられた伏線とそれらの回収も鮮やかな手捌きです。一軒家を巡る恐怖と緊張の連続の中にクスッと笑えるユーモアを適度に忍ばせた作風も魅力十分のニュージーランド産ハウススリラーで、主演のモーガナ・オレイリーはじめニュージーランドの実力派たちが個性的な立ち回りを見せています。
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