ワンダフルデイズモーニング

街をぶっ飛ばせのワンダフルデイズモーニングのレビュー・感想・評価

街をぶっ飛ばせ(1968年製作の映画)
-
 ハネケのセブンスコンチネントがいかに丁寧にわかりやすくそしてハッピーエンドに作られていたのかというのを思わされる。言葉にすると矛盾するようだが「そのように入念に準備され設計された機能停止および破壊」たるセブンス〜にくらべて、こちらはアメリカ合衆国第23代大統領ファニー・ヴァレンタインの言葉を借りれば「D4C(Dirty Deeds Done Dirt Cheap"いとも行われるえげつない行為"」の、"えげつない"よりもむしろ"いとも簡単に行われる"へ語気を強めて発音される。
 意味わかんないというのはかくも怖いのだなと思ったが、怖いという感覚はそもそも現象に対して理解がおよばない時に発現すると逆説的に考えみれば、さもありなんである。いやー、怖い!