このレビューはネタバレを含みます
アニメ履修済み。
最後の撮影シーンのあたりを描きたかったのかな。ワンダー正光が殺されず、みどりが女優になったルート。ワンダー正光の登場が早かったのは、後半に時間を割くためだったのか。『少女椿』をベースにする必要なかった気がするけれど、松竹赴いた後の話は面白かった。別物として作ればよかったのに。
前半のみどりがあまり性格悪く感じられなかったので、終盤できっちり性格悪くて良かった。ワンダー正光かわいそう。
作品の前半に関しては不満が多くなってしまう。
みどりの悲惨さ描写が物足りない。今では難しいのかもしれないけれど、エログロのグロ成分が足りない。
どうしようもなく悲惨でみじめでかわいそうで性格の悪いみどりが、ワンダー正光が来たことにより幸せもどきになれそうな予感のギャップをこの作品に求めていた。最初があまり悲惨に感じられないので、ワンダー正光が来た以降の変化も些細に感じられてしまい、残念。
エログロのエロ成分の方はなんか中途半端に感じた。モザイクが中途半端な気がする。出すか出さずに表現頑張るかが良かったような…。おどろおどろしさ、気持ち悪さが足りない。
毛糸のパンツはあったかい詩は予算掛けずに表現できそうな気もするからやれば良かったのにとも思った。
キャラ達の鮮やかでポップなデザインはとても良かった。室内も。
外での撮影は現代そのままなことが多く、中途半端に感じられた。終盤の撮影シーンのような雰囲気でずっといた方が摩訶不思議で良かったのでは。加工で頑張ろう。
あるいは、「昭和107年」のあたりの舞台セットの雰囲気で頑張ってほしかった。
ワンダー正光の過去と逮捕されそうになるシーンは個人的には不要だった。無くても成立すると思う。
色々と中途半端で勿体なく感じる。