ドラえもん のび太の太陽王伝説のFREDDYのネタバレレビュー・内容・結末

古代文明の国を舞台に、のび太とドラえもんとその仲間たちが冒険を繰り広げるジュブナイル・アニメーションのシリーズ第21作目で、ドラえもん誕生30周年記念作品でもある本作。

印象としては、古代文明の王国・マヤナ国での物語の基盤となるエピソードと、お馴染みのキャラクターらが近未来のひみつ道具を用いて白雪姫の劇の練習をしている様子が映し出され、この異なる文明がどのような融合を見せ、どのような物語が描かれているのかがとても気になり期待を持ったのだが、内容としては安易ではあるが、うまくまとめられている印象を受けました。顔は似ているが対照的な性格を持つマヤナ国の王子・ティオとのび太の２人の友情物語や、のび太らと行動を共にすることで徐々に成長を見せるティオの姿は単純だが心を揺さぶられましたし、対照的なキャラクターを描いたことでのび太の良さが大きく際立ち、それだけでも"好感が持てる作品"であると認識してしまうような、とても優れた作品でした。そして、ちょっとしたラブストーリーや、エンドロールで映し出される劇の練習の様子もまた楽しめる要素の一つですし、由紀さおり、安田祥子が唄う主題歌も素晴らしい。本作は本当に良い作品ですね。