MURANO

ジュリエッタのMURANOのレビュー・感想・評価

ジュリエッタ(2016年製作の映画)
2.9
12年前に失踪した娘を思う母親の、その人生。純粋に、いい話だな、とは思った。

だけど、アルモドバルの映画に単なるいい話なんて求めてないわけで(笑)

時折見せる色彩美でアルモドバル印を刻む以外は、角がなくまとまってる普通の作品。

すべての監督作で変態と芸術を融合させてほしい!とまでは求めないけど、どうにも物足りなく感じるという…。

やはり、母子の繋がりの話だと、『オール・アバウト・マイ・マザー』や『ボルベール』のような女の強さが描かれてないのが残念。

ジュリエッタさん、タイトルになってるくせに、あまりに感傷的で内向的で弱すぎるよ。
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