ジュリエッタの作品情報・感想・評価

ジュリエッタ2016年製作の映画)

Julieta

上映日:2016年11月05日

製作国:

上映時間:99分

3.6

あらすじ

スペインのマドリードでひとりで暮らしているジュリエッタは、美しく洗練された容姿の中年女性だが、自分を心から愛してくれている恋人ロレンソにも打ち明けられない苦悩を内に秘めていた。そんなある日、ジュリエッタは偶然再会した知人から「あなたの娘を見かけたわ」と告げられ、目眩を覚えるほどの衝撃を受ける。ひとり娘のアンティアは、12年前に理由さえ語らぬままジュリエッタの前から突然消えてしまったのだ。最愛の娘…

スペインのマドリードでひとりで暮らしているジュリエッタは、美しく洗練された容姿の中年女性だが、自分を心から愛してくれている恋人ロレンソにも打ち明けられない苦悩を内に秘めていた。そんなある日、ジュリエッタは偶然再会した知人から「あなたの娘を見かけたわ」と告げられ、目眩を覚えるほどの衝撃を受ける。ひとり娘のアンティアは、12年前に理由さえ語らぬままジュリエッタの前から突然消えてしまったのだ。最愛の娘をもう一度、この手で抱きしめたい。母親としての激情に駆られたジュリエッタは、心の奥底に封印していた過去と向き合い、今どこにいるのかもわからない娘に宛てた手紙を書き始めるのだった……。

「ジュリエッタ」に投稿された感想・評価

オープニングから監督の色彩センスが爆発!
バキバキした色合いがガンガン目に入ってきて、そこで繰り広げられるのは派手な色とは対照的な哀しい物語。
少しメロドラマのようでした。
現在のジュリエッタを演じる女性がドライヴの頃のキャリーマリガンに似ていたなぁ。

見終わったあとは、
あの自殺した男性の意味は?
鹿の意味は?
なぜ家政婦は夫の服を着て最後に出て行ったの?
娘とその親友の間に何があった?
など、色々と深読みをしてしまいました。
こういう謎を残してくれるのも素敵。

それにしてもなぜアルモドバルは男性なのにこんなにも女性の心情を描くのが上手いんだろう。
子を失った母の脆さがこれでもかってくらい伝わってきて悲痛でした。
めちゃめちゃ好きな作品。


#ネタバレ感想
#ネタバレ感想
#ネタバレ感想




作品の終わらせ方が素晴らしい!!
あえて再会を描かないところ、めちゃめちゃ良かったです。
うまい終わらせ方だなーと。
母と娘の再会で終わらせず、車内での会話シーンで終わり、そのジュリエッタの隣には別れたはずの男性。
彼女は娘との失った時間をきっと取り戻せると同時に、新しく愛した男性との絆も取り戻せたんだって嬉しくなりました。
過去に囚われていた彼女だっただけど、ラストの車のシーンでは隣に男性がいて、しっかりと「今」も取り戻してました。
母娘のストーリーなのに、ラストは男女のショット。
母親だけではないジュリエッタの姿が現れていて嬉しかったです。
ポスターも改めて見るとなるほどなぁってニヤッとしてしまいました。


ちなみに劇中でジュリエッタの名前をみんなフリエッタって呼んでいるのが気になったので調べてみたら、スペイン人はjuiietaをフリエッタって発音するってのがわかりスッキリしました!
キイロ

キイロの感想・評価

3.0
何でも持っていて不自由ない生活が幸せとは限らない。沢山辛い経験をして濃く深い人生、それが良いのかもわからない。辛い出来事が続いていて、終わるのかもわからない事もある。時間が全てを解決してくれる訳ではない。「辛い」の形は変われど、辛いが続く事だってきっとある。お金があるのが幸せ、いろんな経験する事が幸せ、たぶんそうじゃなくて、笑えてるのが幸せなんだと思う。毎日笑う事が出来たらきっと幸せ。
これは私の考えだけど、こんな事を考えるきっかけになった映画でした。
jaja

jajaの感想・評価

-
子供が突然いなくなることなど考えたこともない。子供は時に面倒で、時に私の人生を邪魔する。そんな悪魔のような存在に思えることもある。▼だが、今日なんとか人並みに平穏な生活を送れているのは、子供たちが健康でいてくれたことが大きい。そのことを普段はつい忘れてしまう。大事なものは失くしてから改めてそのことに気づく。それも人生なのだ。▼さて、映画の方は色々と考えさせられる内容だが、一番罪深いのは業の深い人生を送り、死後も周りの人間を苦しめたショアンのような気がするけれど?私としてはロレンソの対応を見習わなければ。
金色の髪、鮮やかな赤いシャツ、
真っ青なセーター。
ヴィヴィッドな色あいに惹き込まれてみてました。

が、
引っ越し前日に一方的にキャンセルをした彼女、
ジュリエッタをどうすれば許せるのか?
自分の器では無理…。
そこから彼女の過去へさかのぼっていくのだけど、家族でも他人。人の心の内は分からない。自分の中にジュリエッタが見たい他人を作る。

サスペンスミステリーな雰囲気が出てきて、
面白くなりそうなところで…終わってしまった…
ナンジャコレ。
私が、生きる肌を見て以来の
アルモドバル作品でした。

いつ変態シーンがくるかな、くるかな、とドキドキしましたが今回はありませんでしたね。

今回はファッションやアクセサリー、インテリアと美術作品に目がいく作品でした。
回想シーンではプラダの服を着ていましたよ、多分。

普通ではあり得ないぐらいの
不幸の連続で後悔や苦しみが多い作品だったと思います。

主人公ジュリエッタが救えてたかもしれない命、2人分が彼女と彼女の娘の手枷足枷になってしまうのです。
娘が母の元から姿を消してしまう原因は
正直そこまで深いのかなーと思ってしまいましたが、無宗教なので深さや重さがわたしには分からないのかもしれません。

印象的だったのは
“パトリシア・ハイスミスみたいに隠れてないで”
と言われるシーンです。

パトリシア・ハイスミスと言えば
『太陽がいっぱい』や『キャロル』の原作者で同性愛の罪に問われた人物です。
そこのところと冒頭の雄鹿のシーンのメタファーをもっと知りたいな。。
あと壁に掛かっていた絵画も意味があるんじゃないかな?

皆さんがおっしゃるように
若いジュリエッタと中年のジュリエッタが入れ替わるシーンが見事だったのと
毎回、女優を魅力的に映すのがとても上手な監督だなーと思いました。
KWZEFMK

KWZEFMKの感想・評価

4.0
主人公が自分で見たり人から聞かされたりする事のみで物語が進行するので、事実がどうだったのか映画なのに俯瞰視出来ず消化不良。

実際に生きてて出来事すべてを事細かに精査する事なんてほとんど無いのだし、そう考えればこの映画は現実世界の見え方に近いのかも。
マドリードで独り暮らししている中年女性ジュリエッタが抱えていた秘密。彼女の娘は12年前に突然姿を消し、そのまま連絡も途絶えたまま。

そこから、ジュリエッタと亡くなった夫、その間に生まれた娘との記憶を追う回想シーンが始まる。僕のユーザーネームからも分かるとおり、現代視点で見た回想シーンが大好きなので、この構成だけで、ご飯3杯いける。若い頃のジュリエッタを描いたシーンは、計算上'80~'90年代辺りになる。当時の彼女はビビッドな色合いが好きだったようで、ファッションも派手で可愛い。

そこから家庭を持つようになって、年齢と共にファッションも変わっていく。本作で特に印象的だったのは部屋の壁の変化だ。壁の塗り替えに関するシーンが2回ほど挿入されるので、ここは恐らく計算された物なのだろう。スペイン映画らしいお洒落な演出だと思う。

同じ女性の半生を描いた作品でも、日本映画だと、男関係に人生を左右される描写が多いけど、この作品は完全に女性のパーソナリティのみを軸にしていて興味深かった。本作の中では、男はあくまで女性を影から支える目立たないサポーターといった趣き。こういう男のあり方も格好良い物だと思う。

男優以上にセクシャルな意味での男をアピールしていた"男の形をした焼き物"が、妙にエロかった。
mi

miの感想・評価

-
悲しみがとても美しく表現されている作品。わたしは、親の立場では無いから、子に離れられ、一人になってしまう恐怖心や孤独さがわからないな、、なんでああなったのかもよくわからんかった、、
アルモドバル監督作は観たり観なかったり、好きだったりピンとこなかったりなんですが、ジャケットのアートワークが好きだったので観てみました。

途中何度も寝落ちして、話を見失った感があったので、気合いを入れ直し最初から見直したりしましたが、やっぱりよく分からなかったよ…。
ストーリーそのものは、“主人公の馴れ初めと、愛と喪失の日々”という、おばあちゃんの思い出話みたいなボンヤリしたものなんですが、演出・編集、何より劇伴が只ならぬミステリアスなムードを撒き散らしてます。『何が起こるの?』『誰が犯人?(別に事件は起こってない)』『誰がバケモノになる?』なんて思ってたら、特には何もないまま…。過去に観た同監督作のミステリーや妖艶な作品は、この妖しげな演出がバッチリハマってたのですが、どうやら技巧ではなく資質によってもたらされているようですね。なので、監督のテイストが大好きな方なら星1つ追加でしょう。
未見の方でも、『ペヨーテ食べてから赤系の色覚が過敏なんすよワハハ』とか『いつも頭に不穏な音楽が流れておりましてててて…』みたいな場合にはオススメかも!
Shusei

Shuseiの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

自分にしては最後まで没頭して見れた。

ただところどころ『抱擁のかけら』とストーリーの進行がかぶっていたような…
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