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SING/シングのmaiのレビュー・感想・評価

SING/シング(2016年製作の映画)
3.2
字幕版で鑑賞しました。
何も考えずにぼーっと観れて、最後はほっとできる作品でした。

父親が工面してくれたお金で劇場支配人になれたバトラーですが、銀行からは催促され出資者からは拒否され…劇場存続の危機に。そんななか起死回生を図って歌のコンテストを開きますが、なんとチラシに掲載されていた賞金が実際とは違うものであったことがのちに判明します。バトラーはすぐさま歌のコンテストと同時に、往年のスター・ナナにコンテストのスポンサーになってもらえるように、出場者にリハと嘘をついて歌をみて判断してもらうことにします。しかし、そこでネズミのマイクが騙した強面のクマたちが乗り込み、水槽を壊してしまったことで劇場は再起不能の状態にまで崩れてしまいます。
バトラーはすっかり意気消沈し、出場者たちの声に耳も傾けません。一方、出場者たちも家族が逮捕されたり恋人に逃げられたり…となんとも辛い場面なのですか、救いである歌に全てをかけるためにコンテスト開くことを提案します。
紆余曲折ありましたが、ついに野外劇場として元劇場があった場所を使ってコンテストを開くことに。それぞれが各々の「自分らしい」パフォーマンスをすることで、多くの観客を集め、さらにはそれぞれの困難も難なく乗り越えていきました。
コンテストが無事に終了し、コンテストを実際に見ていたナナからも劇場再建の出資をしてもらい、バトラーは再び劇場をオープンされることができました。

日々の生活にどこか不満や鬱々とした感情を持っている登場人物たちが、バトラーに「そのままの自分」が歌った歌を評価してもらうことで自信をつけていく話です。
超超王道のサクセスストーリーで、「抑えてきた自分」を「好きなこと」で「開放する」というのはどこか使い古された感も(自分の体型にコンプレックスを持っててとかも)…その王道のストーリーに好感が持てるかどうかは結構分かれるところだと思いますが、ストーリー抜きにしても歌が素晴らしい!実際、わたしはさしてストーリーに感動はしませんでしたが、歌だけで充分満足しました。笑
最後までマイクを好きにはなれなかったのですが(あんだけ周りの人のことをコケにしてるのは純粋に嫌ですね)、それぞれが自分らしさを開放〜というのは使い古されてるからこそ安心感があって、ぼーっと観たい・最後にほっこりできるやつがいい!と思って選んで正解でした。
キャラクターが絶妙に愛くるしくて、それも素敵でした。
サントラはもちろん要チェックですね!笑
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