100人以上の画家が描いた絵画を使ったアニメーション作品。
丹精込めて作られてます。
この映画はゴッホから弟テオに宛てた手紙を預かったポストマンがテオの死を知り、代わりに渡すに相応しい人を探すため、最期に住んでいた街での聞き込み調査していくうち彼の死の謎と生前の彼の人となりに触れていく・・というお話。
内容も興味深いのですが、こんなアニメーションは見たことがなくて珍しくて楽しくて食い入るように眺めていました。
これは動くアートでした。
ゴッホの絵の中に入り込む
不思議さ。
劇中の写真風の絵を含めた全ての絵を保管して、いつか展覧会で公開して欲しい。
膨大な数になるでしょうがf^_^;
ガラスに映る顔
揺らめく水
飛び立つカラス
一コマ一コマがとても綺麗です。
ゴッホは28歳で初めて絵筆を手にしてからたった8年で油絵800枚以上の作品を描いたそうで
それって3.4日に1枚のペースで書いてたってことですよね
水彩画を入れるともっと。
毎日何枚も何枚も
溢れる感性に手が止まらなかったんでしょうか。
人が何度生きても描けない絵。
周囲には変わり者と映ったのかな
違うというだけで人は嫌うから。
沢山嫌がらせをされたそうです。
その時代ではただの売れない画家ただのフィンセントという男で筆以外は無力でした。
でも周りの数名の人たちはちゃんとフィンセントを天才だと気づいてたようです。
彼の死の真相は明らかにはされなかったけど、死にまつわる沢山の情報は保管してるんですね。
何百年も経っているのにこれだけ情報が残ってるということは、彼の死は皆んなの注目の的だったってことを証明していますね。
よほど関心を寄せてたんだと思う。
生きている間に彼の作品にも関心を持って欲しかったな・・
最後の写真と絵も良かった。
スクリーンで観て満足する映画でした。