ごんす

だれかの木琴のごんすのレビュー・感想・評価

だれかの木琴(2016年製作の映画)
3.5
常盤貴子演じる奥様が美容院で髪を切る。
担当してもらった池松壮亮演じる美容師からの営業メールに返信していくうちに少し変なことになっていく。
常盤貴子ストーカー、池松壮亮美容師という設定。
めちゃくちゃ面白そうじゃないですか?
あまり評価は高くない様子。


キムタクこそ出ていないが自分は未だに
常盤貴子×美容院=ビューティフルライフ(脳内でB'z流れる)


正直面白い!!とは言えないのだけれど嫌いになれない。
批判されていると庇いたい気持ちになるけど、この映画の魅力もそこまで語れない。
なかなかこんな気分になる映画は珍しい。
この常盤貴子の気持ち理解できそうで理解できない。
池松壮亮、良い声してるなと思った瞬間、常盤貴子も声を誉めてびっくり。

そしてこれは池松壮亮の彼女役を演じた佐津川愛実の映画じゃんとも思う。
明らかにこっちをもっと描いた方が面白そう。
彼女はキーキー言う役が最高にハマる。ヒメアノ~ルの時なんかは可愛い路線だったけれども。
主演二人より印象的。

実人生ではできるだけ経験したくない修羅場を映画で体験するのも映画鑑賞の醍醐味。

やはり勝手に来ちゃう人、勝手に行っちゃう人って怖いしムカつくけど映画だとかなり盛り上がる!


多分観てて意外なことは起きないタイプの映画。
勝村政信と常盤貴子夫婦、フランス映画でこんな奴ら観たことある。
なんだか不穏。というか少し気持ち悪い。

この映画、池松壮亮にムカつく人と同情する人と両方いそう。
常盤貴子のストーキング行為はあくまでもきっかけで取り巻く人々に注目すると
実は面白いのか…?

しかし物語は半ば強引に幕を閉じようと支度を始め、気がつくとエンディング井上陽水の「最後のニュース」が流れ、置いてけぼりをくらう。

不思議な映画だった…
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